既存の物流倉庫兼用事務所が手狭になったために、敷地内に新たな事務所を建築することが今回の建築計画の要望でした。敷地の諸条件を洗い出し、どのように新築が可能なのか多角的に検討した結果、既存の敷地を分割して新築することにしました。
既存棟が鉄骨造なので今回も鉄骨で建てる予定でしたが、延床面積250㎡(事務室の広さ80㎡、天井高2.7m)程度の事務所の場合は、難しい技術を使わなくても木造で建築するこが可能で、テナントがアウトドア関連の企業であることをも考慮し、より環境に優しく、持続可能な素材利用から木造で建てることにしました。柱と土台は桧、梁は松の構造用集成材を使用しています。木造にしたことで、建設コストの削減にもつながっています。
300㎡未満の建物なので、建築物省エネ法対象外の建物となっていますが、基準をクリアした快適な空間を実現しました。内装にはテナントのイメージカラーの青と、無垢の桧材をアクセントに使用しました。
小規模木造事務所、敷地分割、自然素材、SE構法、OAフロア、セルロースファイバー断熱