設計実例

庇がつなぐ二世帯住宅/リノベーションリフォーム

外観夕景、早く家に帰りたくなるような玄関アプローチを目指した
外観夕景、早く家に帰りたくなるような玄関アプローチを目指した
  • 外観夕景、早く家に帰りたくなるような玄関アプローチを目指した
  • 改修後の外観 家の周りを通れるように平家の一部を減築
  • 改修前 度重なる増改築で様々な不具合が生じていた
  • 親世帯玄関 夕景
  • 二世帯の玄関を繋ぐ庇
  • 玄関ホール 防寒引戸と曲面の飾り棚
  • 局面の飾り棚 柿渋で染めた和紙を市松に貼り上げている
  • 1階LDK 大正時代の丸太梁を表しにした
  • 和室は居間から段差18cmの小上がりになっている
  • 2階用玄関と階段
  • 2階はワンルームとなっている
  • 左 1階の洗面所、 右 2階の洗面トイレ

築90年の家を二世帯住宅にリノベーション。新たに住む子世帯にとっても我が家と感じるような住宅として、庇とモダンな格子引戸で二世帯のファサードをデザイン。地域で年を重ねた古屋の改修としても、記憶に残る景観を街並に再現した。

大正15年に建てられた家を、子世帯と一緒に住む家に改修しました。建築当初は平屋の和風住宅で、その後、2階を増築、さらに下宿屋を始めるために増改築を行なったため、建物には様々な不具合が生じていました。

次の世代の資産となる家にするには、建物の性能の向上とともに、現行法規への適合と維持管理動線の確保が求められました。耐震や断熱性能はもちろんのこと、防火、そして採光、通風に対しても現在の新築に要求される性能まで向上させました。増築部を減築しつつ、下宿屋の間取りを活かして、分離型の二世帯住宅にリノベーションしました。

二世帯住宅として「我が家」と感じるデザインとするために玄関に「庇と格子網戸」を設け、親世帯と子世帯が一つ屋根の下を通ってそれぞれの玄関へと到達する、程よい距離感を確保しました。庇は地域で年を重ねた古屋の改修としても、記憶に残る景観を街並に再現しています。
 

築90年築、二世帯住宅、昭和レトロ、耐震・断熱改修、モダン格子引戸、庇、日本エコハウス大賞

内 容:
リフォーム(戸建て)  耐震補強  断熱改修  水廻り改修  建築関連法規適合調査  耐震化事業助成金 住宅耐震改修証明書
場 所:
東京都武蔵野市
構 造:
木造2階建、延べ床面積92㎡
施 工:
軽部商店
その他:
竣工写真:遠藤ちえ

第4回 日本エコハウス大賞 リノベーション部門 優秀賞