設計実例

てつがく邸/漆喰と煉瓦の和モダン住宅新築

開放的な3階のリビング
開放的な3階のリビング
  • 開放的な3階のリビング
  • 外観 夕景 サイディング黒と漆喰の白
  • 横長窓をちょっと覘くと楽しげな骨董の品々が……
  • 正面を向かって左に進むと玄関の格子引戸が迎えてくれる
  • 格子引戸の右側を入ると事務所、床は煉瓦敷きの土間
  • 格子引戸の左を入ると住宅の玄関
  • 燃え代設計で木製のストリップ階段を実現、ほのかな明かりが下階に降りてくる
  • 3階の開放的なLD、江戸から紙の光琳波が栄えている
  • てつがくモダンな素材:スチール手摺、ステンレス格子引戸、江戸から紙

主曰く「てつがくモダンな家」をつくるべし

「てつがく」とは骨董商を営むご主人の屋号。ここは東京の下町に建つ事務所+倉庫併用住宅です。そんな建て主の要望は「てつがくモダン」な家がほしいというものでした。このテーマを如何に形にするかが、このプロジェクトの最も難しいところで、また楽しい部分でもありました。

ご自宅や職場を見学し、打合せを重ねた上で「てつがくモダン = 素材の魅力を引出した、廃れないデザイン」と捉え、建て主のライフスタイルを住宅の中にデザインしました。

木造3階建てのため準耐火構造にしなければならない制約がありましたが、漆喰の外壁や木材を燃え代設計で防火性を確保しながら仕上材として用いました。レンガ、鉄、和紙という素材感のある材料も加え、質実剛健の中にキラリと光るような「粋」と「艶」のある住宅ができあがりました。

SOHO、江戸から紙、燃え代設計、格子引戸、漆喰、煉瓦、3階LDK、和モダン、R天井 

内 容:
新築  燃え代設計
場 所:
東京都
構 造:
木造3階建て 144m2 準耐火構造
施 工:
(株)ハセベ
その他:
写真:アトリエR
手摺制作:桃ノ木製作所

2010年 OZONE建築家5人展 出展
日本漆喰協会 第5回作品賞受賞