OZONE「玄関のあれこれ」展
- 2015.04.30
新宿のリビングセンターOZONEで、「玄関のあれこれ」展、4/2日〜6月30日まで開催中です。[知っているようで知らない玄関のはなし]というテーマで様々な切り口で「玄関」を掘り込んだ企画となっています。特設のスライドではOZONE登録建築家の玄関事例がピックアップされていますが、一番最初の事例としてタウンファクトリーの日野の家の玄関が紹介されていました(施工:大丸建設)。どうもスライドの後半に行く程、玄関と室内の境が曖昧になるようなイメージなので、伝統的な玄関として選ばれた感じがありますね。
この玄関は「ただいまと言いたくなる玄関」として設計した式台のある玄関で、玄関扉にはガラス引戸と片引ステンレス網戸の二本が入っていて、手前の片引網戸にはSUS0.8φ14メッシュの網を使い蚊対策の他、網戸使用時の防犯性を高めました(網が太いので刃物で切れません)。鍵をかければ、網戸のままでも気兼ねなく玄関からの通風を確保できます。内側のガラス戸にはペアガラスを入れて窓からの熱損失を軽減しています。
夏は通風、冬期は冷気の侵入を遮るよう心掛けていますが、製作物の引戸では断熱性に限界があるので断熱ゾーンを分け、間取りと建具をセットで快適な生活空間が保てるように計画しています。季節に応じて住まい手が引戸を開け閉めするような、ちょっと世話の焼ける玄関がこれからの未来にはちょうどいいと考えています。