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戦後日本住宅伝説展

  • 酒井哲の何でもノート
  • 2015.07.18
戦後日本住宅伝説展

気になっていましたが、なかなか行く機会が得られず、、、ギリギリ間に合いました。予想以上に展示内容の濃い企画でした。

増沢洵「コアのあるH史のすまい」、菊竹清訓「スカイハウス」は昔から好きな住宅で原図が見れて感動しました。間の取り方、設備の考え方は今でも勉強になります。図面では白井晟一の原図が印象的でした。よくぞここまで描いたものだと、鳥肌が立ちます。松濤美術館に通じるところがあり、一貫性のあるオーラに感服です。手描きの図面もここまでくると図面自体が作品ですね。

学生時代は「新建築」や「建築文化」という建築専門誌をよく眺めていたので、建築家の面々に懐かしい感じがしましたが、展示を一通り見終わると、なんとなくモの足りないような気がしました。展示自体は興味深い内容ですが、これが伝説と言える名住宅なの?建築家のつくってきたすばらしい邸宅は他にも沢山あるのではと思いつつ、サブタイトルが併記されていたことに気がつきました。「挑発する家、内省する家」なるほど、、、。