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朝15度、夜20度の温熱環境を目指して

  • コラム
  • 2013.11.24
一般的に室温が15度を保つことができれば、無理なく起床でき、室温が20度を下回らなければ寒さを感じる事無く快適に生活できると言われています。

この「朝15度、夜20度」が我々の目指している部屋の温熱環境です。2012年の夏にリフォームした築30年のマンション:日野台ハイツの温熱環境を2013年の2月に測定しました。

日野台ハイツ 2013年2月 温熱環境測定間取り図

日野台ハイツ 2013年2月 温熱環境測定間取り図



上記のように、居間と中廊下、個室、外廊下で気温を実測しました。
以下がその実測データです。

日野台ハイツ 2013年2月 温熱環境測定図

日野台ハイツ 2013年2月 温熱環境測定図



一般的にマンションは南向きに建物が配置されているケースが多いので、日射が確保できれば南側(OLDK)の室内は午前中は暖房が不要で、午後暖房をオンにして就寝時に暖房を切った後、朝までに気温が下がっても、15℃前後と理想の温度が保たれていることがわかりました。窓による熱損失がありますが、左右上下が住戸に囲われている環境が、温熱環境を維持するメリットになっています。逆に外廊下は北向きになり、日射が期待できないので、常時2〜3度の温度になっていました。北側の玄関はドアの断熱性が低いだけでなく、外廊下と土間続きになっていることで、外部の冷気の影響を受けていました。廊下と玄関土間の境に防寒用のカーテンを設けたことろ中廊下床の温度が1℃程上昇しました。

マンションでは玄関から続く中廊下が、トイレや浴室等の水廻りへの要の動線となっているケースが多く見られます。古いマンションでは玄関ドアに新聞受けが設けられていることも多々あり、ドアに新聞が入る朝と夕方は隙間から冷気がどんどん侵入し、玄関が外気温に近づいてしまう欠点があります。生活動線の中廊下も玄関の冷気の影響を受け、気温が低下します。玄関と中廊下を遮断し、中廊下を断熱ゾーンのなに組み入れることが、良好な温熱環境づくりのポイントであることが、ここからも読み取ることができました。今回取り付けたのはカーテンは防風効果はあっても、断熱性能は期待できないものでしたが、それでも、まったくカーテンが無い状態と比べて体感温度がかなり改善されました。将来は防寒カーテンを断熱性の高い建具に変更することも検討したいと思っています。

■外的条件:気象庁発表データ(八王子)
2月25日
天候:晴れ 最低気温:-5.7℃ 最高気温: 7.8℃ 日照時間:10.7h
2月26日
天候:晴れ 最低気温:-5.5℃ 最高気温: 9.4℃ 日照時間:10.5h

■建物断熱仕様・暖房条件
構造:鉄筋コンクリート造 築30年 6階建ての5階、左右に住戸有り
断熱:コンクリート駆体に内断熱(性能不明)
窓:アルミサッシ、シングルガラス
換気扇:24時間換気(非熱交換タイプ)
暖房:開放型ガスストーブ 25日:16時〜24時まで暖房
温度測定:放射温度測定器による簡易計測

■温度計測方法
定期間:25日15時より26日15時の24時間
測定時 :15時、23時、7時、15時の4回
測定方法:放射温度測定器による計測