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旧高田邸と国立大学町 ~85年の物語~ チラシ

  • 地域活動
  • 2015.02.09
旧高田邸と国立大学町A4チラシ0207
旧高田邸と国立大学町 ~85年の物語~チラシができました!!
僕は実測・調査会と旧高田邸解剖図展、そして期間中のトークショー「建物調査解剖トーク」を担当します。今回の建物調査は(一社)住宅医協会の全面的な協力で実現しました。

●3月8日:旧高田邸実測・調査会 10時~16時
住宅医を中心に、旧高田邸を耐震、劣化、省エネルギー、バリアフリー、防火、設備の更新性の6項目で実測・調査を行います。この6項目の性能を適正に評価することで、既存住宅を現在の住生活に見合った状態まで過不足なくリフォームすることが可能になります。

今回の実測・調査の舞台となる旧高田邸は残念ながら3月に解体の予定ですが、築85年の文化住宅も現況を適正に評価することで、リフォームすることができるます。最近、ホームインスペクションという言葉を耳にすることがあると思いますが、ホームインスペクションは不動産的な価値を判断するための住宅調査であるのに対し、住宅医による調査は、リフォームするための調査です。前者を健康診断とすれば、後者は人間ドックのようなイメージです。この企画ではリフォームを視野に入れたモデル実測・実測会そして、貴重な文化住宅の記録を残すという文化的な活動も担っています。当日は住宅が開放されるので旧高田邸、そして我々の調査風景をご覧頂けると幸いです。

●3月16日~25日:旧高田邸解剖図展 10時~17時
旧高田邸は築85年の木造住宅です。85年と聞くと自分とは縁のない世界と思われるかもしれませんが、国の先導する「長期優良住宅」は築100年を視野にいれています。そのように見ると旧高田邸は正に、昭和初期の「長期優良住宅」だったと言えるのではないでしょうか。旧高田邸が85年も住宅として存在することはできたのは、所有者の努力があったことは言うまでもありませんが、建物の持つ性能や魅力も大きく寄与していたと考えられます。旧高田邸解剖図展では実測・調査で得たデータを基に建物の性能を評価し、展示します。住宅を長く住み続けるためのヒントが見えてくるはずです。

●3月17日:建物調査解剖トーク 18時半~19時半
住宅医・建築家:三澤文子、田中ナオミ、滝口泰弘、酒井 哲、他調査参加住宅医による調査結果の解説や、調査にまつわる逸話をお話します。

その他、会期中様々な催しが開催されます。詳しくはサイトHPをご覧下さい。
こちらもメンバーの江津さん(国立桜図案)のデザインです。